流行性角結膜炎について
ようやく冬らしい気温になってきました。これからもっと寒くなるので、体調管理には気をつけたいですね。
全国的に新型コロナ感染者が増え続けています。重症者やお亡くなりになる方も増えており心配です。宮崎県においても、感染者が増え続けている状況です。いつ、どこで、誰が濃厚接触者や感染者になるのか、分からない状況になっています。より一層、感染防止対策を心がけながら元気に過ごしたいですね。
今年度は、新型コロナの影響でマスクの着用や手指の消毒により、インフルエンザ感染者が増えていない状況です。宮崎県においても、先月1名感染者がいましたが、そこから増えてはいません。ただ、今後増えていく可能性は十分にあるので、予防接種の実施、感染予防対策に心がけて過ごしましょう。
最近は、アデノウイルス感染症や感染性胃腸炎、流行性角結膜炎などの利用が増えています。今回は、流行性各結膜炎についてお知らせします。
〜流行性角結膜炎(はやり目)〜
(原因)
・主にアデノウイルスによる接触感染です。
・感染力が非常に強く、はやり目の人が目を触った手で物を触り、他の人がそれに触って目をこするなど、高い確率で感染します。
・アデノウイルスによる感染ですが、咽頭結膜熱(プール熱)とはウイルスの型が違うため、「はやり目」の時は、高熱や喉の痛みは見られません。目の症状のみです。
(潜伏期間)
・8〜14日程度です。
(症状)
・目の充血、目やに、涙目、目がごろごろして違和感があります。
・まぶたの腫れ、まぶしい感じなどもあります。
・片目発症後、3〜4日後にもう片方の目にも感染し、発症することがあります。
・10歳以下では、浸出液でまぶたの内側に白くて柔らかい膜(偽膜)ができる場合もあります。
・症状が重い場合は、黒目(角膜)に傷がつき、傷跡が残る角膜混濁になったりする場合もあります。
(治療)
・特効薬はなく、他の感染や症状の悪化を防ぐために、抗菌点眼やステロイド点眼を使用します。
(ケア)
・目やには、ティッシュや清浄綿で優しく拭き取りすぐに捨てましょう。
・感染した目に触れた場合は、流水と石けんで手をきれいに洗いましょう。
・点眼時は、使い捨てできるティッシュなどを使用しましょう。
・家族に感染しないように、治るまではタオルなどの共有はしないようにしましょう。
・お風呂は感染者が最後に入るようにしましょう。
・それぞれ手洗いはこまめにしましょう。
・非常に感染力が強いので、完全に治るまでは保育園・幼稚園・学校はお休みしましょう。