RSウイルス感染症とインフルエンザ予防接種
朝晩冷え込むようになりましたね。急に肌寒くなり、咳や鼻水などの風邪症状が出て体調を崩すお子さんが増えています。
最近あゆみキッズでは、咽頭・喉頭炎、扁桃腺炎などの喉からの風邪や、RSウイルス感染症、マイコプラズマ肺炎、感染性胃腸炎などの疾患での利用があります。
今回はRSウイルス感染症と今月から始まったインフルエンザ予防接種についてお知らせします。
〜RSウイルス感染症〜
・秋から冬にかけて感染者が多くなる病気です。
・感染力が非常に強く、2歳までにほぼ100%感染すると言われています。
・年齢が低いほど重症化しやすく、入院するケースも多いです。
(原因と潜伏期間)
・RSウイルスによる飛沫感染で、潜伏期間は4〜5日程度、なおかつ感染力が非常に強いウイルスです。
(症状)
・高熱(38〜40℃)が4日ほど続き、熱と同時に鼻水や咳などの風邪に似た症状が始まり、やがてゼーゼーやヒューヒューなどの喘鳴が多くなり、ひどく咳き込むようになります。
・熱は下がっても、日に日に咳と喘鳴がひどくなってきます。
・呼吸苦や呼吸困難も出てきます。
・1歳未満が感染すると重症化しやすくなります。
(合併症)
・気管支炎、細気管支炎、肺炎などを起こすことが多いです。
(ケア)
・安静にしましょう。動くとたくさんの酸素が必要になって、呼吸が苦しくなります。
・こまめに水分補給をしましょう。水分は鼻水や痰を柔らかくします。
・咳がひどい時は、ベビーラックや布団を丸めて背中の部分に入れて、上体を少し起こして寝かせると、呼吸が楽になります。
・咳が治らない時は、起こしたり、縦抱っこして背中をさすったりしてあげましょう。
・咳がひどく、ミルクや母乳が飲めない時は、ゆっくり時間をかけて少量ずつ与えましょう。
・満腹になると自立神経の観戦で、咳が出やすくなるので、注意しましょう。
・室温は上げすぎずに、加湿をしましょう。
※こんな時にはすぐに病院へ!
・ひどく咳き込んで、唇や顔色が青くなっている。
・息をすると胸の上部がペコペコしている。
・肩を大きく上下させ、息をしている。
・呼吸が荒く、顔や手足が冷たくなっている。
・呼吸が速く、息をする時に鼻の穴が広がっている。
〜インフルエンザ予防接種〜
・今年もインフルエンザの予防接種の時期になりました。
・10/2(月)から始まっています。
・インフルエンザの予防接種は、接種してもインフルエンザの感染する場合がありますが、軽い症状で済んだり、重症化して合併症(肺炎や脳炎)を起こすことを予防します。
・今年もA型B型それぞれ2種類ずつ計4種類のウイルス株の入ってワクチンになっています。
・抗体ができるまでに1〜3週間程かかるので、流行期の1〜2ヶ月までには接種を済ませておきましょう。
・生後6ヶ月から12歳まで(13歳未満)は免疫力がつきにくい為、2回接種が必要です。13歳以上は1回で大丈夫です。
・接種後2週間後から効果があり、その後半年ほど効果が続きます。
・10月下旬から11月初旬に1回目、12月に2回目を接種すると3月くらいまで効果があります。
・副反応は、接種部位の周辺としては発赤、腫れ、痛みなどがあります。
・全身状態としては、発熱、頭痛、倦怠感、吐き気、嘔吐、下痢などがあります。
・副反応は約10%程度の人に起こり、軽度の副反応はほとんどが接種後24時間以内の発生しています。
・「アナフィラキシー」は、予防接種後30分以内に起こることが多いので、予防接種後30分は病院で安静にすることをお勧めします。
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